中国モバイルEC利用ユーザー数は2012年度末で1.49億人に 2015年には3.52億人まで増長と予測(iiMedia)
市場調査会社のiiMediaから『2012年度中国モバイルEC市場研究報告』が発表されましたので、いくつか概要を紹介したいと思います。
まずはモバイルEC利用ユーザー数の推移です。

2009年に0.36億人だった利用ユーザーは2012年度末寺点で1.49億人となり前年比増長率は62.0%だったそうです。そして、2013年以降少しずつ年間増長率は下がってはいきますが、2015年末には3.52億人に達するであろうと予測されています。
続いては同市場の市場規模の実績と予測です。

2009年に7.9億元(≒ 124.19億円)だった市場規模は2011年の609.0%という大幅な成長を経て2012年末時点では478.6億元(≒ 7523.59億円)の規模にまでなっています。そして以降は以前ほどの高い成長率は望めないものの、それぞれ99.9%、70.8%、55.2%と成長し2015年末時点では2536.5億元(≒ 3兆9,873.78億円)に達することが見込まれています。
次は同市場のサービス提供商のシェアです。

やはり中国EC業界の雄、タオバオが同モバイル市場でも圧倒的な強さを誇り62.7%のシェアを獲得しています。その次は京東の360buy.com(現在はJD.comに名称変更済み)が続いていますが、タオバオには大きく水をあけられ16.7%のシェアとなっています。
その後はどんぐりの背比べといった様相を呈していますが、テンセントのQQ網購が頭1つ抜け出す4.5%のシェアを獲得する形になっています。
そして次はモバイルOS別のシェアです。

前回お伝えしたとおり2012年Androidの出荷数は非常に伸び、2012年全体の出荷シェアでは86.4%にもなっていましたが、モバイルEC利用ユーザーのシェアでは62.5%となりました。
Androidに続くのはiOS(iPhone、iPadなど)ですが、こちらは32.7%というシェアでした。iPhoneやiPadの出荷実績などを見ると、今回の数値は少し高めな気もしますが、以前タオバオ社が提供したデータでも同サイトのクライアントソフトウェアウェアのシェアはiOS 58%、Android 42%という形でiOSのほうが上回ってさえいました。
これは、iPhoneやiPadなどは中国での給与水準を考えても割高であることは間違いないので、購入可能な層は一定の収入を得ている層で、したがってモバイルECにも積極的なのではないか、という推測も成り立ちます。
そして最後は利用時間帯別グラフです。

グラフ中にある注釈ほどOS別の違いは見られないと思いますが、時間帯という意味では19時から徐々に利用率が高まり21時頃に急上昇し23〜24時にかけ利用のピークを迎えています。モバイルECという位なので外出時などの利用もあるのかも、と思っていましたが同時間帯は恐らく大半の人が在宅していることでしょうから、家でもモバイル端末の利用が活発であるということになるのでしょうかね。
さて、モバイルECはモバイルインターネット市場全体でみても非常にホットな分野でつい最近は中国ウェイボの最大手新浪微博なども参入してきています。利用者が増えていくと共に様々なプレーヤーが同市場に参加し、今後ますます市場が活性化していきそうです。
情報元 => Moobu.com
まずはモバイルEC利用ユーザー数の推移です。

2009年に0.36億人だった利用ユーザーは2012年度末寺点で1.49億人となり前年比増長率は62.0%だったそうです。そして、2013年以降少しずつ年間増長率は下がってはいきますが、2015年末には3.52億人に達するであろうと予測されています。
続いては同市場の市場規模の実績と予測です。

2009年に7.9億元(≒ 124.19億円)だった市場規模は2011年の609.0%という大幅な成長を経て2012年末時点では478.6億元(≒ 7523.59億円)の規模にまでなっています。そして以降は以前ほどの高い成長率は望めないものの、それぞれ99.9%、70.8%、55.2%と成長し2015年末時点では2536.5億元(≒ 3兆9,873.78億円)に達することが見込まれています。
次は同市場のサービス提供商のシェアです。

やはり中国EC業界の雄、タオバオが同モバイル市場でも圧倒的な強さを誇り62.7%のシェアを獲得しています。その次は京東の360buy.com(現在はJD.comに名称変更済み)が続いていますが、タオバオには大きく水をあけられ16.7%のシェアとなっています。
その後はどんぐりの背比べといった様相を呈していますが、テンセントのQQ網購が頭1つ抜け出す4.5%のシェアを獲得する形になっています。
そして次はモバイルOS別のシェアです。

前回お伝えしたとおり2012年Androidの出荷数は非常に伸び、2012年全体の出荷シェアでは86.4%にもなっていましたが、モバイルEC利用ユーザーのシェアでは62.5%となりました。
Androidに続くのはiOS(iPhone、iPadなど)ですが、こちらは32.7%というシェアでした。iPhoneやiPadの出荷実績などを見ると、今回の数値は少し高めな気もしますが、以前タオバオ社が提供したデータでも同サイトのクライアントソフトウェアウェアのシェアはiOS 58%、Android 42%という形でiOSのほうが上回ってさえいました。
これは、iPhoneやiPadなどは中国での給与水準を考えても割高であることは間違いないので、購入可能な層は一定の収入を得ている層で、したがってモバイルECにも積極的なのではないか、という推測も成り立ちます。
そして最後は利用時間帯別グラフです。

グラフ中にある注釈ほどOS別の違いは見られないと思いますが、時間帯という意味では19時から徐々に利用率が高まり21時頃に急上昇し23〜24時にかけ利用のピークを迎えています。モバイルECという位なので外出時などの利用もあるのかも、と思っていましたが同時間帯は恐らく大半の人が在宅していることでしょうから、家でもモバイル端末の利用が活発であるということになるのでしょうかね。
さて、モバイルECはモバイルインターネット市場全体でみても非常にホットな分野でつい最近は中国ウェイボの最大手新浪微博なども参入してきています。利用者が増えていくと共に様々なプレーヤーが同市場に参加し、今後ますます市場が活性化していきそうです。
情報元 => Moobu.com